2011年05月30日
とよね木サイクルセンター

先日、豊根村の「とよね木サイクルセンター」に行ってきました。
豊根村は晴天で、自然にあふれ、木や水がすごく綺麗でした。
川ではアマゴを釣っていました。
僕達の目的は、木。
森林組合が運営する「とよね木サイクルセンター」に行きました。

「とよね木サイクルセンター」では、木質ペレットの製造に力を入れています。
エネルギー問題が取りざたされている今、注目を集めています。
木質ペレットは循環型エネルギーで。
木が生まれて、木質ペレットの燃料となって燃やされる。
その過程の中で、トータルで二酸化炭素を排出しない燃料です。
一般的には、廃材を利用して作られています。
よって、集製材など、糊などの化学物質も含まれています。
ところが、「とよね木サイクルセンター」のペレットは、間伐材を製材した後に残った木材のみを利用して作られているため、100%自然素材になっています。こだわりです。
もちろん、工程において木を乾燥させるときも、このペレットを利用しています。
設備の整備も米ぬかを使ったりして、100%害の無いペレットを作っています。

豊根村では、山の問題がまだまだあります。
間伐の問題です。
間伐材は驚くほどの安い値しか付きません。
間伐をしても、山から出して運ぶコストが出ません。
でも、山は間伐をしないと育たないし、土砂崩れの危険も起こります。
動物の問題もあります。
山が育たないと、動物たちが山から下りてきます。
もちろん、農作物が収穫する直前に食べられてしまいます。
すると、人が山で生活できなくなります。
僕は昨年の秋にあることがきっかけで、山が抱えている問題に興味を持つようになりました。
これから、木をスタートにして、循環型社会について色々と考えていきたいと思っています。
豊根村は、97%が森林です。
そんな森林の村に、昔はたくさんあった製材所が、今では「木サイクルセンター」1箇所しかありません。
山や木は、産業、環境、エネルギー、色々な切り口で発展できる可能性がたくさんあると思いました。
今回たくさんの勉強をさせていただきました。
「とよね木サイクルセンター」の村松さん、市岡さん、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。